美人なしぐさ



デザイナーとしての僕を救ってくれた憧れのデザイナー、柳宗理さんはかつて、「本当の美は生まれるもので、つくり出すものではない」と言った。
デザイナーである僕らは、言うなれば産婆のように、「本当の美」が生まれやすくなるように導き、手助けをする役目でもある。
僕がいつも心に留めてる「指針」のような言葉のひとつだ。

一方で、良し悪しは別として、「美しい」という「印象」は、徹底的に細部にこだわり抜くことで表現することならできる。
ズボラでガサツな人より、言葉や所作が美しい女性に惹かれるのは、デザイナーならごく自然なこと。
もちろん、過剰で、演出じみた嘘っぱちの所作はたちが悪いし、ズボラでガサツだけどかわいい人っていうのもごくごく稀にいるけどね。


僕らデザイナーは、日々、広告で、文字で、レイアウトで、造形で、この「美しい」という印象の表現に挑み続けている。
男の色気、女の色気、人の色気。
車であれ、道具であれ、料理であれ、色気は細部に宿り、その蓄積によって醸し出されるもの。
本物の色気は決して隠し通せない。

どうすれば「美しい」を正しく表現できるのか。
そもそも「美しい」とはどういうことなのか。

そんな「美しい」という印象を完璧に表現できるデザイン力が欲しい。
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