萬古焼の粋



三重県の萬古焼の陶祖、沼波弄山翁の生誕300年を記念した企画展「萬古焼の粋」展が始まりました。

総合プロデューサーは陶芸家の内田鋼一さん。
三重県産のスギをふんだんに使用した会場構成はミエケンジンカイ。
写真は松原豊さん。

一流のプロ達との仕事は本当に楽しい。
僕はメインビジュアルやポスターや会場のアートワーク全般を担当させていただきました。

会期スタートまでの道のりは笑えないほど大変でしたが、信じられないくらいの作業量を見事にこなしていく様はさすがプロの集まりという感じ。
三重県の萬古焼としては過去最大の展示会だそうなので、この機会にぜひお立ち寄りください。


萬古焼の粋 ― 陶祖 沼波弄山から現在、未来に繋がる萬古焼
2018年9月29日(土)~12月28日(金)
※月曜休館(祝日は開館)
時 間:10時~17時(入場は16時半まで)
入場料:500円(中学生以下は無料)
会 場:ばんこの里会館3階ホール
http://banko300.jpn.org
岡本敏子



芸術家、岡本太郎が、生涯に渡って岡本太郎を貫き通せたのはやはり、岡本敏子の存在あってこそ。
写真の言葉は敏子さんの言葉だが、こんなことを言ってくれる女性と出会い、愛し愛された男の人生は、不幸であるはずがない。
デザインは意識活動である。



迷ったら、柳宗理に戻る。

「デザインは意識活動である。しかし、自然に逆らった意識活動は醜くなる。なるたけ自然の摂理に従うという意識である。この意識はデザインする行為の中で、究極のところ無意識となる。この無意識に到達したところより、美が生まれる。」

当時、この文章に出会った時は心が大きく揺さぶられたけど、おそらくその時の僕は間違った解釈をしたのだと思う。
多少意味をはき違えたまま、僕は僕の無意識に到達しようと、ある行動をはじめた。
やがて自分の中に、本来の自分とはまるで違うもうひとりの自分を生み出した。
もうひとりのそいつは、今でもちゃんと僕の中にいる。
勘違いからはじめた行動だけど、確かに僕の中に美が生まれた気がした。
それ以降、僕のデザインを美しいと表現してくれる人が劇的に増えたのも、きっと偶然ではない。

だけど、それを続けるのは大変だ。
時に全てがうまくいかない。
そしてまた迷う。
迷ったらまた、そこに戻る。

僕にとっての柳宗理は、森で迷った時の、北極星なのだ。
イノベーション



日本みたいな、例えばセックスのことを堂々とくそ真面目に語れない国で、しびれるようなイノベーションが起こせるわけがない、とつくづく思う。

さあ、行こう!
サイン
今日、僕がデザインを担当した印刷物に、ありえないほどの初歩的なミスがあることが発覚しました。
全然大丈夫な箇所だからと、先方は笑って許してくれましたが、いやいや、あり得ません。
僕はもう、こんな新人のようなミスが決してあってはならない立場であり、年齢です。

いくつになっても、ミスは起こる。
あってはならないけれど、それでも、時に起こり得る。
これは紛れもなく、「サイン」です。
足元をちゃんと見ろ、決しておごることなかれ、どれほど忙しくても、心を亡くすな、と。

今日はとことんへこんで、たくさん寝て、明日からまた、気持ちを切り替えて精進します。
誰にも愚痴れないので、こんな所で愚痴ってしまいました。

今日は、とても夕焼けがキレイでした。

おやすみなさい。