人生は風船のよう



伊勢市でリラクゼーションサロンを運営されているリバル伊勢さんが立ち上げた新ブランドのブランド名の考案とロゴマークのデザインを担当させていただきました。
結果的に、その名前が「リバル伊勢」という会社名にもなりました!

オーナーご夫妻から、「一人でも多くの方の1日がんばった疲れをほぐしてあげたい」という、僕の汚れきった心を反省させられるようなあったかい想いを受け、真っ先に僕の中に浮かんだのは「風船」のイメージ。

僕個人の勝手な解釈ですが、鳥の羽根はひらひらと「落ちてくる」イメージがあるけど、風船はふわふわと「浮かんでいく」イメージがあって、サロンを出る時には、まるで風船になったような、身も心も軽~くなってもらいたいなあと考え、いつものごとく、まずはイメージを膨らませる恒例の文章作りからスタート。

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人生は風船のようです。
時々は、縛る紐から手を離し、
高く、自由に、ふわふわと舞う時間が必要です。
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という文章を書き、そこから、「人生は風船のよう=Life is like a balloon」となり、「Life」と「Like」の「LI」と「Balloon」を合わせて「LIBAL(リバル)」。
ロゴマークも、風船がふわふわと舞い上がっていく、その残像のイメージです。


この新ブランド「リバル」から、三重県産の天然素材をふんだんに使ったボディ・クリームとバス・エッセンスが新登場します。
これまではサロンでしか体験できなかった極上の癒やしが、これからはご自宅でも体験できるわけです。
僕も自宅のお風呂でバス・エッセンスを体験してみましたが、潤い肌が続く続く!
次の日までしっとりしてました。

もちろん、それぞれのパッケージのデザインも担当させていただきました。
さらに、バス・エッセンスは近々クラウドファンディングに挑戦の予定。
詳細は追ってご案内させていただきまーす!
挑戦と選択の積み重ね



先日の松本人志さんのツイートですが、まさにその通りだと思います。
禅の修行ならまだしも、子どもではない社会人にとって、「ルーティーン」だけを繰り返しても成長できません。

デザイナーにも同じことが言えて、出来ることをいくら繰り返しても、それ以上の成長率は微々たるもの。
自分より強い奴に挑むことが美学だった昭和男としては、自分がまだ出来ないことに挑むことで、何度も転ぶし、激しく傷ついたとして、それでしか自分の成長を確かなものに出来ないのではないか、と思うわけです。

そういう機会がない、と情けないことをいうデザイナーもいますが、ないなら作る、が基本です。
僕には、慕っているデザイナーはいても、これといった師匠という存在がいません。
師匠がいれば、もっともっと早く成長できたのだろうと思います。
まして、美大も芸大もデザイン事務所に勤めたこともない僕には、自分でトライ&エラーを繰り返すことでしか、学びの機会はありませんでした。

ミエノコというフリーマガジンを作る時も、どういう紙質がいいのか、コストはどれくらいかかるのか、どういう形なら無駄がないのかを、未だにトライ&エラーしてるので、毎回形が違う!そんな雑誌は普通ない!ひとつに決めろ!とよく突っ込まれます。

これまでの「挑み賃」の金額を考えると気絶しそうになりますが、そこから得られたもの全部が今の僕の財産なわけです。
まあ、そんなこと言うとまた、今の若いデザイナー達に煙たがれると思いますけど。

人生は挑戦と選択の積み重ね。
未来は、挑戦してきたものと選択してきたものの通りにしかなりません。
転売ヤー?



2008年に製作、販売をスタートした、僕の小売りのブランド「丸川商店」のオリジナル10年日記帳「日事記(ひじき)」ですが、卸していないショップで、定価よりも高く売られているって、どういうこと?

注文が入ってから、僕が卸してるショップの中のどこかで定価で買って、それを販売(転売)してる、ってこと?
さらに、うちのサイトの写真と説明分をそのまま使ってるって、これはいくらなんでも訴えてもいいのではないか?
伊勢



今日は、伊勢市にある、住宅・店舗デザイン・施工の「toiro lifestyle design labo」さんの建物をお借りして、クライアントの商品撮影をしました。
代表の西山さんも建物もわんこも素敵で、気持ちよく撮影させていただけました。

次の打ち合わせの時間が迫ってたので、インスタ用に写真を撮ってくるのをすっかり忘れてました。
なので、西山さんに承諾を得たうえで、トイロさんのインスタ写真を拝借。
家や店舗を建てる時は、トイロの西山さんにご相談を!

そんなこんなで、久しぶりの伊勢を満喫するヒマもなく津市へ大急ぎで帰りました。
トイロさんがある場所の近くは、たくさんお世話になったフジサト動物病院があったり、そこからさらに先へ行くと、高校時代の元カノの元実家がある場所だったり、とにかく伊勢市には青い春の思い出がありすぎるくらいにいっぱい。

今度こそはゆっくり伊勢を堪能したいものです。
2019.05.21 10:37 | Permanent Link | 日記・デザイン
草刈正雄



アルマーニも半纏作ってたのか、と本気で思ってしまうほど、草刈正雄さんが着ると、パッチも、ももひきも、長靴も、何でもイタリアンの高級品に見えてしまうのは僕だけだろうか。
続・しじみバック



昨日の投稿で、丸川商店の「しじみ」の模倣品の問題を書きましたが、個人の方で個人使用の方は問題なし、と思っていたけど、企業は別。
消費者をバカにする行為はやっぱり許せない。

例えばこのブランド、ちょっとひどいです。

「ルーツを巡り、伝統を重んじ、革新を求めるという姿勢を表した」

と堂々と書いてますが、いやいや、ウソもいいとこでしょ。
さらに、

「持った時の形が貝のしじみに似ていることからその名がついた、」

とありますが、それ、僕の奥さんが適当に言ったに過ぎませんから(笑)。
インスタにもFBにもかなりのフォロワーがついてますが、消費者をバカにしすぎてます。


サイトによっては、江戸時代から呼ばれている名前、みたいに説明しているとこもあるけど、だとしたらうちの奥さんは逆にすごい(笑)。

さて、どうしたものか。
しじみバック



僕の小売りのブランド「丸川商店」で2008年から製造&販売している、松阪木綿で作ったオリジナルのバック「しじみ」ですが、あちらこちらで、別の素材で作った「しじみバック」という名前の模造品(?)が出回っているようです。

ネットやインスタなどで「しじみバック」で検索してみると、出るわ出るわ(笑)。
うちの商品の露出よりも遙かに多いです(笑)

ちなみに、「しじみ」という名前は、僕の奥さんが試作品を見た時に見た目で適当につけた名前であって、それがなぜか、どういう伝わり方をしたのか、例えば「トートバック」みたいに、「しじみバック」という昔から存在する伝統的なジャンルだと思われているようです。

結構大きな会社から個人の方まで作っていらっしゃるようですが、商品の説明文が、まんまうちのサイトのパクリの場合や、少し変えただけの場合も多く、さらに、ご丁寧に型紙まで作ってサイトで公開されている方もいらっしゃいますので、これはそのまま黙認して放っておくべきなのかどうか、悩むところです。

ただ、個人の方のサイトとか見ると、すごく楽しそうに作っていらっしゃるんだよなあ。
この形を気に入ってくださっていることもすごく伝わってくるし、そういうのを見ると、何も言えなくなってしまいます。
ON THE STREET CORNER



今日のBGMは、もう何回聴いたか想像もつかない「ON THE STREET CORNER」の3部作。
色褪せることのない名盤です。

ケースは傷だらけでボロボロだけど。
WINDUCATION



「WINDUCATION PROJECT(ウィンデュケーション・プロジェクト)」のロゴ。
「WIND(風)」+「EDUCATION(教育)」を掛け合わせた造語。

まずは、方向性の軸となる短いストーリー(下記)を考案。
そのストーリーのもと、ロゴのデザインは、受け取る側のイメージを固定させてしまわぬよう、全体的にシンプルで普遍的に。
さらに、「WIND」を透明にしました。


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風はどこからくるんだろう。
風はどこへいくんだろう。

そこにいるのに見えないのはなんでだろう。
見えないのに感じるのはなんでだろう。

見えないけれど、いつも、どんな時も、そばにいる。
時には追い風となって、君の背中をおす。
時には向かい風となって、君を強くする。
疲れた時は、柔らかな風で、そっと包んであげよう。

風によって葉を落とし、風によって芽吹くもの。
風は形を変え、風は大地を走り、風は空を動かして、
君の髪をなびかせる。

君は君の帆をあげて、風をうまくつかむんだ。
そうして、なりたい自分へと、進んでいけばいい。


教育とは、風のことだ。


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腰痛



またもや腰を痛め、歩くのもままならない状況ですが、今回は、家にある材料で即席の杖を作り、それこそお年寄りのように前かがみでちょびちょび歩くことができるだけ、まだマシなほう。

驚いたのは、本当に杖をついたお年寄りの歩き方を真似てみた時に、杖を持っていないほうの手を腰にまわしておくと、そうではない時に比べて格段に歩きやすくなること!

バランス?
人間工学?
行動のデザイン?
アフォーダンス?

いやはや、お年寄り達の智恵には、いつもアタマが下がります。
三重問屋



志摩市の酒屋さん「べんのや酒店」さんが立ち上げた地域商社「三重問屋」のネーミング考案とロゴとパンフレットのデザインを担当させていただきました。

「三重問屋」という、一見するとどこにでもありそうなネーミングですが、代表の竹内さんから、三重県の食や酒蔵、農業などの現状と、三重が誇る良い品々をもっともっと広めていきたいという竹内さんの熱のあるお話を聞いているうちに、三重県らしさや、三重県の食材や食卓の風景などを僕なりに解釈して、変化球なネーミングではなく、英語でもなく、ズシリと真っ直ぐに響く、横綱の、美しく、かつ安定感のある四股のような、それでいて洗練されたイメージも併せ持つネーミングとロゴが必要だなと感じ、このネーミングとロゴに落ち着きました。

ロゴマークは、お酒の一升瓶を逆さまにした状態、つまり、誰かにお酌している状態を、カタカナの「ミエ」で表現しました。
まあまあまずは一杯、そんな言葉とお互いの笑顔が浮かんできます。
食やお酒は、最高のコミュニケーションツールであり、言葉を超えた、世界共通のアイコンでもあります。

パンフレットもできる限りシンプルに仕上げ、伊勢神宮を持つ県としての凜とした佇まいと、底力を感じさせる無骨さを表現しています。
合わせて、こんなコピーも考えました。

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心地いい風。健やかな人達。丁寧に育まれた品。
それはきっと、子ども達に残してあげたいモノ。
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良品は良人が作っている、という竹内代表の言葉を手がかりにして、それを世に広めていくのはなぜか?、何のために地域商社を立ち上げるのか?をたくさん考えました。

そして僕がたどり着いた答えは、心地いい風も、素晴らしい風景も、地元を愛し、誇りを持ってモノ作りを続ける人達の技術や知識や経験も、そしてそれによって生み出された良品の数々も、それらは全部、子ども達に必ず残してあげたいモノだ、ということ。

だからこそ広めていきたい。
残していきたい。
つなげていきたい。
竹内代表の想いとは、きっとそういうことなんじゃないか、と考えました。

今後も、三重問屋のデザインチームとして、商品のパッケージやイベントなどのデザインを担当させていただきますので、県内外、いや、国内外を問わず、末永く宜しくお願い致します。