W124



引っ越しの日が近づいてきました。
事務所の移転もいれると、今までかれこれ10回以上引っ越ししてます。
でもこれは僕にとってはとても大事なことだったんだと思います。
ひとつの所にずっといて、そこにしっかりと根を張れる人に憧れながら、でも僕は旅をするように暮らしていく、最近では、暮らすように旅をする、っていうのかな、そのほうが僕の性格には合ってるんだと思います。

完全にうろ覚えですが、昔何かで、「人は故郷とは別の場所に生まれて、本当の故郷を探す旅をする。それが人生。」とかなんとか、そんな感じの言葉がありました。
僕はまさに、そんな感じで生きてきたように思います。

今度の引っ越しもワクワクしてますが、唯一残念なのが、駐車場問題によって愛車の1台を手放さなければならないこと。
ちなみにその車は、96年式メルセデス・ベンツのステーションワゴン、E300・ディーゼルターボ。
今から21年前の車です。
走行距離ももうすぐ23万キロ!
でも毎日の通勤にもガンガン使えます。
21年経っても足腰はバリバリ強いし、高速安定性はハンパありません。
ディーゼルだからリッター13キロ~15キロ走ってとっても経済的!
さすがに古い外車なんで、購入した価格はめちゃくちゃ安いです(笑)。
日本の軽自動車のほうが全然高い。
ほんとです。

知らない方もいらっしゃると思うので一応解説しておきますが、このベンツは、いわゆる「W124」というシリーズで、「もっともベンツらしい最後のベンツ」と賞賛されているモデルです。
「最善か無か」というメルセデスが堅持してきた妥協を許さない哲学にもとづいて造られた最後のモデル、とも。
それに、W124は歴代のメルセデスの中で最も成功を収めたモデルでもあります。

現在絶好調のマツダをブレイクさせたきっかけは「スカイアクティブ・テクノロジー」という優れた走行性能でしたが、このスカイアクティブ・テクノロジーを研究するにあたり、マツダはこのW124を開発の参考車両として購入しています。
そしてスバルも、研究のためにこのW124を購入している。

最新の技術を開発する為に、20年も30年も前の車を参考にしていることが証明しているのは、このW124がいかに優れた車だったか、ということ。
このW124を発表した時、あまりの完成度に世界中の自動車メーカーが白旗をあげたそうで、でもその中で、ひとつのメーカーだけは、白旗をあげつつも、全く別の解釈で反撃に成功したことがある。
それが、トヨタのセルシオ。

W124は、エンジン音を完全に消すのではなく、どのくらい聞こえれば邪魔ではなく、W124の優雅なエンジン音をどのくらい聞かせるか、にかなりこだわって作られた車だったけど、セルシオが取った策は「全部消してしまえ」だった。
その静寂性を全面に売り込んで、しかもすごく安くて、あり得ないほどのコストパフォーマンスの良さが受け、結果、セルシオは大成功。
その大成功ぶりは尋常ではなく、ベンツでさえも、方向転換を余儀なくされた。
時代の流れに逆らえず、コストダウンが命題となり、その後発表された「W210」のシリーズが最悪の出来。
もちろん、販売台数も伸びず、悲惨な結果に。
一気にメルセデスのブランド力が弱まった。

このベンツの完成度は本当に高い。
デザインも文句なしにかっこいい。 
手放すのが本当に残念だけど、仕方ない。
あっ、もし欲しいって人がいたらご連絡を。

もうすぐでお別れ。
サヨナラ~ベンツくん。
50万キロ目指して、次のオーナーとお幸せに!
デザイナーのエージェント
海外では、グラフィックデザイナーやインテリアデザイナーなど、各分野のデザイナー達が一同に所属する、デザイナー達のエージェント的な役割の事務所があるそうで、日本でもそういうのが必要だなあと最近思う。

三重県のような田舎では、事業者や生産者にとって、自分達に合う良いデザイナーを探すことは結構むずかしいことで、だいたいが、所属している商工会の担当者に相談して、マッチングしてもらう、みたいなケースが多かったりするらしいけど、商工会が知ってるデザイナーの数もそんなに大したことはないし、そもそも商工会の担当者がデザインの内容を完璧に理解して、その案件にあうデザイナーを選別できるほどの知識を持ってないことが多いと思う。

マッチングサイトとかはあるんだろうけど、田舎の事業者や生産者にしてみれば、そもそもデザイナーに「違い」や「得手不得手」があることなどわからないし、どういうデザイナーが自分達にぴったりのデザイナーなのかを判断できないわけです。
なので結局、提示された見積金額の安いところを選んだりするわけですが、そうやってミスマッチがおきて、結局お金も時間も無駄になってしまったりします。

例えば、三重県のデザイナー達が多数所属する団体があって、事業者や生産者や商工会の担当者達が、その団体に相談して、その団体の担当者が所属しているデザイナーの中から案件にあったデザイナーを選出して紹介する、みたいなシステムがそろそろ三重県にも必要なのかもしれません。
デザイナー達からの会費や案件毎の手数料とかを使って、デザイン力の向上やデザイナーの成長に役立つことに使って、そうやって三重県全体のデザイン力を高めていくことが必須な気がします。

さらに、所属するデザイナー達にとっても、営業が苦手なデザイナーもいるわけで、そういう意味でも役に立つシステムかも知れません。
実際、センスのあるデザイナー、よりも、センスはないけど営業は得意、とか、テンプレート使いまくりとかのデザイン(もどき)会社が仕事をたくさん取っていく、なんてことが多いようにも見えます。

もしかしたら僕が知らないだけで、そういう団体がもう三重県にもあるのかも知れないけど、選出を担当する人物のセンスが相当肝心になってきますよね。
そう考えると、三重県にはまだ、それに見あう団体やシステムがないように思うんです。
もし僕がこういう団体を作るとしたら、営業が得意なビジネスマンを探さないといけないですね。
商工会や企業に団体の存在を売り込み、安定して案件を取ってこれる人。
今年はそういう人とも出会いたいなあ。
運の無駄遣い



いらないところで大事な運を使いたくないから、当たり付きの自動販売機では、はずれるとむしろホッとしてたのに、ついにこんなことで大事な運を使ってしまったあ•••。

これ、なかったことにできないかなあ。
地域ブランドデザイン集





ご紹介いただきました。
感謝。