必要な人
例えばそこに、長年放棄されて荒れている畑があったとして、ある人は、

「こんなに荒れてしまった土でも、○○という花なら咲かすことができるし、この花なら売れると思うので、○○花を育てましょう。」

と言い、

またある人は、「この畑の立地や大きさは、○○を建てるのにピッタリだし、○○ができたら経済も潤うと思うので、この畑はつぶしてしまって、○○を建てましょう!」

と言う。

どちらも優れたアイデアだし、決して間違ってはいないと思う。

でも、もしかしたら、荒れた畑に別の何かをあてるのではなく、もう一度、丁寧に耕すことからはじめて、土を生き返らせるその行為そのものを、かっこいいイベントに仕立ててみせて、若い人達が、自ら耕したくなるようなそんな仕掛けを作れる人がいたとして、でも、そういう取り組みってかなり地味で、結果が出るのに時間もかかるので、理解はされにくいとは思うけど、そういう人こそが、今の三重県に本当に必要な人かもしれないなと思ったりしてます。

そしてそれこそが、デザインなのでは、とも。
柳宗理
僕がデザインを嫌いにならずに済んだのは、柳宗理さんのおかげです。
この人の存在がなければ、今でも僕がデザインを学ぼうって思えなかったと思います。

迷うといつも、柳宗理さんの本や作品集を眺めます。
柳宗理さんに関しては賛否両論あるようですが、僕にとってはヒーローなのです。
RP WORKS



行ってきました、RP WORKS。
すばらしい!
作る人の感性やセンスや技術によって、輝きは何倍にもなる。
伊勢木綿らしさには全くこだわらず、自分が感じたままを素直に表現した、という涼子ちゃんの言葉の「本当の真意」を、それを見た松阪木綿の関係者の人たちがどれくらい理解できるだろうか。
のどかれ
のどかでいいなあって思う村の風景があって、好きでちょこちょこ通ってると、あれ?のどかって言うより、枯れてるのか、これ、と気づいてしまったりする。
「のどか」な状態と「枯れている」状態は、似ているようで意味が全然違います。
枯れきってしまう前に何とかしないと。
方法はきっとある
願ってもない素敵な話がやってきたとして、嬉しいんだけど不安もあって、僕がやるよりも、ほかの人がやったほうが、もっといいものができるんじゃないかって、思うことがある。
お金も人脈も時間も技術もセンスもある、そんな、ほかの誰か。
でもやってみたい。
自分ならこうやるっていうビジョンがはっきりとある。
思い描いてしまったら最後、それはどんどん加速する。

方法は、きっとある。

そう思いたいってだけじゃなく、きっと本当に、答えはあるはず。
もちろん、チャンスがまわってきても、その準備ができてないとつかめない。
今の僕は、そういう意味では準備不足だったのかもしれない。
でも、今のそういう自分だからこそ、託されていることや、期待されていることや、できることがあるのかもしれない。
こうでないといけないっていう思い込みを捨ててみよう。

お金をいっぱいかけなかったから、結果いいものができたってこともある。
お金がいっぱいなくてよかったなと思うこともあったりする。
お金がいっぱいないから、無駄なものをそぎ落とさないといけない。
自然と優先順位ができて、それを順番に叶えていくしかない。

お金をいっぱい持っていないと、結果的にシンプルにならざる得ない。
でも、お金をいっぱい持ってるのに、シンプルにできる人もいる。
お金にものを言わせて、ゴージャスに飾るのではなく、見えないところにお金をかけて、本質をデザインできる人。
そういう人を心から尊敬する。
本当はそういう人がやるべきことなのかもしれない。
でも、やってみたい。
そういう人に、僕もなってみたい。

方法は、きっとある。
同窓会
昨夜は山商陸上部の同窓会。
卒業してから24年。
一瞬であの頃に戻れる仲間だけど、やっぱり24年の年月を感じるときもある。

容姿の話ではなくて、確かにみんな、確実に24年の月日を重ねてきたんだなあと、時々しみじみ。
そんな、みんなの笑顔を見ている時間は、なんだかとても、気分がいい。

倒れるほどの練習をともにした仲間たち。
マドンナだった女の子は今でもやっぱりかわいい。
2次会のカラオケで、元カノの名前がついた歌を元カノの前で歌ってまわりをドン引かせてみた。
もう2度と、歌うのはよそう。

同窓会のたびに、今回こそは色々話しをしようといつも思う子とは、結局今回も全然話せず。
おしゃべりな僕も、その子の前だと言葉が出てこない。
顔をじっと見れない。
情けない。

同窓会っていつも思うけど、それまでの人生についての話をするべきか、あの頃のように、終始おバカな話で通すべきか。
まあ、どっちでもいいけど、できることなら、あの頃のように、叶うわけもなさそうな、そんなでっかい夢を語り合いたい。

これからもずっと、みんな元気で、幸せであってほしい。
みんなを見渡せる席から、ボーとみんなを見ながら、そう思った。
また集まろう。
そして次回こそは、あの子に隣に座って色々話そう。
台湾の若者
若い力や可能性やつぼみがつぶされてしまわぬよう、
ハッピーエンドを祈ります。

https://www.youtube.com/watch?v=nCaQJCkt8wk
本気
規模ではなく、量でもなく、小さくても、少なくても、そのクオリティに全力でこだわること。

それが、本気でやるってこと。
連携事業成果発表会



3月13日と14日、東京日本橋の三重テラス2階にて「伝統と革新」というタイトルの、連携事業成果発表会が開催されます。
僕は今回、会場のアートワークやポスターやチラシなどの制作と、昨年お手伝いさせていただいた「擬革紙」を展示します。
さらに14日はちょっとだけしゃべります。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

写真のポスターのバックと帽子が、僕がデザインをアドバイスさせていただいた擬革紙の商品。
革そっくりですが、紙なので、驚くほどの軽さです。
ちなみに、モデルは当社スタッフで、撮影は僕です。
徹底した経費節約。