掃除機



掃除機は誰が掃除してくれるんだろう。
室外機は誰が冷やしてくれるんだろう。
傘は誰が雨から守ってくれるんだろう。

スーパーマンは、誰が守ってくれるんだろう。
2019.02.24 04:41 | Permanent Link | 日記・デザイン
広告はラブレター



昔から、広告はラブレターだといわれている。

グッとくるコピーや広告が作れる人は、きっとグッとくるラブレターが書ける人。
一方的な想いの押し付けではなく、グッとくる方法で想いを伝えられる人。
恋愛経験が少なくても、経験人数が少なくても、好きの「深さ」があればいい。
どれくらい相手のことを考えたか。
どれくらい相手のことを想ったか。
相手のことを考えたり、想ったりした「深さ」だけは誰にも負けない。
そんな想いがあれば、いい広告が作れるはず。

だからたぶん、恋をしたことがないって人は、
本気で誰かを好きになったことがないって人は、
いい広告は作れないのかもしれない。

ラブレターが、デジタルの0と1で作られた絵文字に変わってしまったとしても、
きっとその本質は変わっていないのだと思う。
だからたぶん、広告はきっと、ラブレターなんだろうなあと思う。


デザイナー諸君、どうか、いい恋を。
2019.02.23 02:46 | Permanent Link | 日記・デザイン
28年後の風景



今日は、三重県志摩市にて打ち合わせ。
19歳の時、8ヶ月だけ志摩市の鵜方駅近くでボロアパートを借りて一人暮らしをしてたことがある。
予定より早い時間に到着したこともあって、久しぶりに懐かしい場所を訪れてみた。

町もすっかり変わってて、あやうく道に迷いそうになったけど、記憶を総動員して辿ってみる。
鵜方駅はすっかり様変わりしていて、思い出のベンチもなくなってて、当時の面影はどこにもなかった。
でも、当時すでにボロボロだったアパートが今も健在していたことにはさすがに驚いた。

あのベンチにちょこんと座って、来るか来ないかわからない僕を、何時間もずっと待っててくれてた子がいたなあ。

毎日毎日、飽きもせずに一緒に飲み歩いたクレイジーな仲間達との濃厚な時間はキョーレツな思い出。

そして何より、あの夜あのボロアパートで、言いたくて言いたくて、でも結局最後まで言えなかった言葉をもしも僕が言えてたら、今でも2人は一緒にいれたんだろうか、と今でも悔やむ、切ない思い出も。


28年も経てば色々と変わる。

僕は今、幸せにやってます。
みんなも、きっと。
クリエイティブな人



□何かを創っている。
□他人や社会の価値(又はものさし)ではなく、自分のそれで生きていて、それでも、納得してる社会のルールには普通に従う。
□事実には振り回されず、真実に心を向ける。
□花や器にではなく、そこに花があることの意味にこだわり、大事にする。
□「見た目の風景」ではなく、「風景の見た目」にこだわる。
□徹底的に考えることと、徹底的に考えないことを切り替えながら、でも決して止まることなく、常に前へ進んでいる。
□自分自身にまつわる物事を複雑化してる張本人は自分自身だと知っている。(難しいことはシンプルに、簡単なことは慎重に)
□何事もシンプルに捉える。でもだからこそ、「奥」を見る(感じる)方法を知っている。
□大事だと「思い込んでいる」ものを切り捨て、自分にとって本当に大事にしなければいけないもの(本質)に集中する。
□自信なんて持たないが、自分のことは当たり前に信じてる。
□今の自分を常に疑う。でも、未来の自分のことは信じてる。
□本能の声が聞ける。
□本能に正しく従う。
□直感を見逃さない。
□直感を大事にする。
□日常と非日常を行き来できる(してる)。
□マーケティングとブランディングを学んでないのに、普通に自然にそれができている。
□愛してる人がいて、でも関係の形態や統計的なデータにはこだわりがない。
□愛してる相手の大切を大切にする。
□太陽にはない色気を、月に感じる。
□光より影が好き。(影を見ている)
□常に自分より強い相手に挑む。勝ち負けはその結果でしかなく、重要視はしない。
□優先事項が独特。
□他人の過去と他人の財布に興味がない。
□できないかもしれない約束をしてしまうが、必ず守る。
□中途半端を何より嫌う。
□生まれ変わりを信じるよりも、今を良くするための努力を惜しまない。
□その人の笑った顔を思い出せる。
□相手によって戦略は変えても、大事な決断を相手に委ねない。
□他人や何かのせいにしない。
□動物的な目をしている。
□特定の宗教はもたないが、信仰心に近い感情がないわけではない。
□時々ちゃんとサボる。
□普通にエロい。
□後を濁さない。
□優しい嘘を言う。
□優しい嘘に、優しく騙されてあげる。
□世の中の全てが美しいなどとは思わない。だからこそ、美しさの希少価値を知っている。
□暑がりであり、寒がりである。
□自然は好きだが、そこにこもらない。
□空をよく見る。
□理解者よりも、共犯者を求める。
□自分らしさを取り戻せる「場所」を持っている。
□文化を大事にする。
□人の根っこが優しい。

などなどなど。

挙げたらキリがないけど、こういうクリエイティブな人に、僕もなりたい。
モスバーガー



モスバーガーは僕と同い年なんですね。
おとうさんとぼく



デザインに必要で大切な要素がつまりまくったバイブル。
下手なデザイン系の教則本の何倍も学べる。
八十八屋



昨日、プロデュースを担当させていただいた、おにぎりとお米のお店「八十八屋」さんが無事にオープンしました。
雪が降る極寒の中、多くの方々がご来店くださいました。
スタッフの中にも、慣れている人とそうでない人がいて、お客様にご迷惑をお掛けする場面もありましたが、寒空の下で、早速におにぎりを食べられた方々から聞こえてくる「おいしいー!」の声に勇気づけられました。

八十八屋さんは、お米ひとすじ40年余年、という地元の「長井米生活農場」さんという農家さんが運営されていますが、ショップの運営に関しては全部が初めてのことで、右も左も上も下も何もわからない、だから丸川さん、頼む!と、縁あってこのお話をいただきました。

これまでにも色々なショップの立ち上げをプロデュースさせていただきましたが、毎度新たな発見があり、とても貴重な経験と学びをいただきます。
ちょっとだけデザイン的なお話をさせていただくと、今回のケースにおいてまず最初に考えたのは、「そこにあるべきおにぎり屋」の「正しい風景」を見つけること。
それが見つかれば、仕事の9割はもう済んだようなものです。

どこにでもありそうな、ありきたりなおにぎり屋でもなく、チェーン店的なつまらなさではなく、ただカッコいいだけのおにぎり屋でもなく、今回は、カッコよさとカッコ悪さ(カッコ悪さも大事!)をどの配分で和えれば、ちょうどいいバランスになるのかを時間をかけて考えました。

例えば、オリジナルロゴのスタンプを押しただけのお米のパッケージに、お店の人から、お米の名前を印刷したシールをたくさん持ってるから、それを貼っていいですか?と聞かれ(聞いてくれるだけ本当にありがたい!)、しぶしぶの顔で、いいですよと応じます。

ここがすごく大事で、本当なら、パッケージにちゃんと合うシールでないといけません。
そこに、JAで売られているような、めちゃくちゃかっこ悪いシールを貼られたら台無しです。
でもあえて、しぶしぶ顔で、OKを出します。
ほかにもそういった箇所がいくつもありますが、なぜ、細部まで僕のデザインで統一しないのかと言うと、ひとつは、それがとても「田舎感」を演出してくれる要素であることと、そして、なぜこのデザインなのかの意味を理解してもらうための伏線だから、です。

ところどころバラバラな感じは、田舎のあるある感が満載です(笑)。
そしてもちろん、少しずつ、少しずつ、ちゃんと正しく整えていきます。
そうやって少しずつ統一感が出ていく様子を目の当たりにしていくと、今まで何とも思ってなかった、例えばお米の名前のシールについても、「これ、合ってないよね?」ということにだんだんと自分達で気づけるようになります。

そうならないと、「その土地に根付くお店」、つまりは、「そこにあるべきおにぎり屋」にはなれません。
デザイナーが全部を決めてしまうことの弊害を何度も経験してきたからこそわかることですが、僕がそこでずっとおにぎり屋をやっていくのなら全部を僕が決めてしまえばいいですが、「八十八屋」は八十八屋さんのお店です。
彼ら彼女らが続けていくお店。
「正しい風景」を作っていくのは、そんな彼ら彼女らです。

八十八屋というおにぎり屋さんが、山の、田舎の、飯高の、そこにあるのが当たり前の風景になるには、まだ何年もかかります。
そこにある意味、そこで提供するべき価値、そこにあるべき風景。
少しずつ洗練されていくデザインと、そのスピードとちゃんと同じスピードで成長していくスタッフの方々の物語を紡いでいくためのデザイン。
デザインが、中の人達を置いてきぼりにしないこと。
それが、今回のケースで僕が目指したデザインです。

八十八屋さんのメンバーはみんな真面目で優しい人達でした。
それがもろにおにぎりにあらわれています。
これからもっともっと素敵なお店になっていくはずです。

ぜひとも、大切な人と一緒に、または、大切な誰かを想いながら、食べてみてください。
2019.02.10 06:27 | Permanent Link | | コメント (0)
八十八屋



僕がプロデュースを担当させていただいた、松阪市飯高町のおにぎり屋さん「八十八屋」さんが、本日2月9日、いよいよオープンいたします!
お近くにお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください!
 
 
三重県松阪市飯高町宮前257-1
道の駅「飯高駅」敷地内併設店舗
TEL&FAX 0598-46-0082
営業時間 10:00 - 17:00
※ご注文は16:00まで
定休日 水曜日
 
※オープン初日(9日)のみ、11時からの営業です。