そういえば、この本もまだ残してる。
僕が買った最初のイラレ本。
全くお金がない頃の4千円の出費には相当な勇気が必要だった。
美大にも芸大にもいかず、デザイン事務所に勤めたこともない僕には、独学しか方法がなかった。
寝るヒマも惜しんでこの本を読みあさり、買えない本は本屋で立ち読みして必死に読み込み、写メも何もない時だから、こっそりメモしたり。
今でも捨てずに残してあるのは、あの頃の気持ちを忘れずにって気持ちも確かにあるけど、本当は、清水の舞台から飛び降りたつもりで出した4千円の衝撃波が未だ癒えないでいるから。
この本を見ると、なぜか今でも心臓がドキドキしてくる。