パターンを見つける

おかげさまで風邪は治りましたが、いつものことながら、鼻炎だけが長引いています。
鼻が詰まると頭がボーっとして、でも極力薬を飲まない努力はしていますが、やはり辛い。
こんな時は、気分転換に物書きを。
キラキラも驚きもない、相変わらずのどうでもいい話ですが、もしもお時間があればお付き合いください。
「帰納法(きのうほう)」や「演繹法(えんえきほう)」をご存じの方は多いでしょう。
一見すると難しい印象を受けるかもしれませんが、要は、パターンや法則や共通点を見出す技だと考えれば、ぐっと身近に感じられます。
宇宙科学や医療、政治や戦争、お笑いの賞レース、ヒットする映画、ベストセラー本、結婚や恋愛や下ネタなどなど、それが何であれ、パターンや法則や共通点は見い出せます。
はじめての打ち合わせで相手方のオフィスに出向くとき、僕は可能な限り、相手方の持ち物を観察します。
例えば、車のナンバーが「ゾロ目」の社長との打ち合わせでは、「タイミング」や「機会」を強調すると商談がまとまりやすいことがありますが、これも僕が実体験で得てきた「パターン」といえます。
時代背景や平均年収、気候、政治、年齢層などなど、いくつかの条件からパターンが見い出せれば、来年の流行を予測することなど、プロのマーケターの方々にしてみれば比較的簡単なことでしょう。
皆さんのまわりにも、本質を短時間で見事に見抜く人がいるのではないでしょうか。
まるで預言者か占い師かと思うほど、迷わず瞬時に答えを見いだせる人。
いわばこれは、膨大な知識量と経験値から培った「観察力」のなせるわざ。
その技術を身につけるには、知識だけではなく、自らが体験した経験値の量と質が大きくものをいいます。
とくに、成功した経験よりも、失敗した経験が多いほど、その質は高まります。
ですが、その技術を身につけることにも、パターンや法則や共通点が存在することもまた事実。
つまり、一般的な方々でも、一流のプロと同等とまでは言いませんが、ある程度の技術を身につけることは決して不可能ではありません。
僕は、デザイナー業のほかにも、不登校の子ども達をサポートする小さな学校を友人たちと一緒に運営しています。
面談や見学で、初めてこの学校にやってくる子ども達や親御さんとお会いした時、少しお話をさせていただいただけで、または、遠目からその様子を一目見ただけで、おおよそのパターンや法則や共通点を見出すことができます。
そのうえで仮説を立て、その後、実際にご入学していただいたあとでその仮説を検証していくと、ほぼほぼ最初に立てた仮説通りの結果になります。
最初から自分をさらけ出し、本音を語り、素直に助けを求められる大人は多くありません。
少なからず、なんらかのポーズを取り、バリアを張り、自分を守るために平気を装って、本音を隠す人のほうが多いと思います。
だからこそ、それでも「本当」を見い出せないと、間違った対処を取ることになり、良くない結果を生み出してしまうことになります。
そのため、パターンや法則や共通点を短時間で正しく見いだせる技術が欠かせません。
もちろん僕は、預言者や占い師ではなく、まして天才には程遠い、ただの無名のデザイナーに過ぎません。
子どもの頃から比較的それが得意なほうではありましたが、パターンや法則や共通点を正しく見出す技術を、様々な実体験や、特に、多くの失敗の経験から得てきました。
何でも見透かされてるようで怖いと言われることも少なくありませんが、それを悪用することはありませんのでご安心を。
できれば、この技術を身につける具体的な方法や、それ以外にもたくさんの知ってほしいことを、もっと多くの人に届けられたらなと思ってきましたが、そういうことを伝えていける場や機会はそれほど多くありません。
もしも可能なら、残りの人生の中で、そういう役割を得ることができれば幸せだなと思います。
そんなことより、運営している学校のクリスマス会で僕も歌うことになっているので、なんとしても鼻炎を治さないと。
皆さんも、くれぐれも風邪にはご注意くださいね。
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