貫きたい志

昔、雑誌の取材で、「デザイナーを辞めたいと思ったことはありますか?」と聞かれ、「はい、何度もあります。いつも考えてます。」と即答して驚かれたことがある。
誤解を恐れずに言えば、今でも変わらず、常にそう思ってる。
デザインが嫌いになってしまう前に辞めなきゃな、と。
そういえば僕の恩師は、信じた道をまっすぐに進むため、保身に走らず覚悟を持って役目を果たすために、いつでも懐に辞表を持っている、と表現してた。
自分の信じた道、自分のやるべきこと、ありたい自分の姿、貫きたい志。
叶えたい未来のために、時に体制を欺いたとしても、決して自分の心だけには嘘をつくな、と。
なぜ?どうして?と問いまくる子どもはウザがられる。
僕はたぶん、そういうタイプのデザイナー。
そんなことはどうでもいい、って親の声が聞こえてくる。
子どもは元来、哲学くさい生き物で、大人になるにつれ、消えていく。
デザイナーはどっちでいるべきだろう。
高校の体育祭の時の写真が出てきた。
夕日のオレンジ色か、それともただ色褪せたのか、みかん色のその写真の僕は、一番先頭で、ちょうど最終コーナーをまわってる所。
でも、30年以上経った今でも、まだゴールできていない気がする。
ゴールがまだ見つかっていないのか、そもそもゴールなんて存在しないのか。
誰かに託されたはずの、右手のバトン。
自分の信じた道、自分のやるべきこと、ありたい自分の姿、貫きたい志。
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