沈む船

今日、新たなクライアントの担当者さんと第1回目の打ち合わせをしてて思った。
彼はまだ24歳だが、その会社の社長の長男なので、つまりは次期社長。
世間一般の常識的には、まだまだこれから経験を積まないと社長の座にはつけない。
でも、本当にそれでいいんだろうか?
VUCAの時代だと言われて久しい現代において、いや、この先の未来を見据えて、「十分に経験を積んで」という発想自体がすごく危険な気がする。
まだ足りない、まだ早い、それって本当に意味があるんだろうか?
完成度にこだわって、というより憑りつかれて、なかなか市場にリリースできない企業や会社が日本にはまだまだ多い。
でも世界を見渡せば、20%の完成度で世に放ち、そこからフィードバックを得て改良を重ねていくのが主流になりつつある。
未だかつてないスピードで変化しつづける世界の中で、日本のそれはあまりにも時代遅れ感が否めない。
むしろ、24歳で社長にして、それを回りが支え、フィードバックを得ながら成長させていくべきじゃないのかな。
十分に経験を積んでから、なんて、少し過保護すぎやしないか?
時代の変化に柔軟に対応できる本当に強い企業を目指すなら、24歳という年齢が若すぎるってことはないと思う。
だって、デジタルネイティブな彼ら彼女らのほうが、時代の匂いに圧倒的に近い。
もちろん業種や業界によっても違うんだろうけど、起業家だけじゃなく、世襲経営でもそうあるべき時代になったんじゃないのかな。
何度も言ってることだけど、僕は美大も芸大も出てないし、どこかのデザイン事務所に勤めたこともないし、デザインもパソコンも全部独学で学んだ。
それなのに、28歳の時にほぼ未経験のままで独立した。
東京っていう、ある意味ライバルしかいない激戦区の中で、経験も実績もない未経験社長でスタートしたけど、独立から20年、なんとか会社を潰さずにこれた。
もちろん、吹けば飛ぶようなチョー零細だし、経営のど素人が偉そうに、と言われたらその通りですが、ちょっとした空気の変化で季節の往来を感じるように、時代の変化を見逃さないように気をつけてきたつもりです。
確かに今は、あまりにも変化が速すぎてそろそろついていくのがしんどいけど、できる限りに柔軟に、自分という軸を持ちつつ変化していける自分でいたいなと思います。
ずっと変わらないもの。
変わり続けていくもの。
今こそ、今という時代においての「不易流行」の真の意味と向き合おう。
それができなければ、その船はきっと、ゆっくりと、でも確実に、沈んでいく。
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