曲先

22年前、音楽プロデューサーになりたくて上京した頃、明けても暮れても曲を作ってた。
曲を作る場合は、詩先(詩から先に作る)と曲先(曲から先に作る)にわかれる。
僕の場合は、ほとんどが詩先の作り方だった。
今になって思うと、詩先で作った曲は、なんて言うか、「言い過ぎてる」感がすごい。
とにかく言葉で伝えよう、言いたいだけ言いまくろう的な、暑苦しさが満載な感じで、ちょっと恥ずかしい。
曲先の場合は、すでに「枠」が決まっているので、言いたいだけ言いまくるのは難しい。
結果、言葉数を削り、言葉を厳選して詩をつけていく。
デザインにも、多くの制約がある。
その中で、最もベストだと思うものを生み出す。
だから必然的に無駄をそぎ落とし、結果的にシンプルになる。
でもそのほうが、より「刺さる」ことは、経験上、身に染みてる。
あの頃の僕が、デザインをわかっていたら、きっとほとんどの曲を、曲先で作ったと思う。
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