廣永陶苑











先日、川喜田半泥子が弟子養成のために築いた窯場「廣永陶苑」を見学させていただきました。
川喜田半泥子は、銀行の頭取であり、書道家であり、政治家でもあった人物ですが、「東の魯山人、西の半泥子」や「昭和の光悦」などと称されるほどの陶芸家で、そちらの顔のほうが有名かもしれません。

三重県津市の郊外にある廣永陶苑の敷地は、約2万坪。
車1台がやっとの小道がずっと奥まで続いていて、まさかこの奥に陶場があるとは思えないような場所ですが、しっかりと手入れが行き届いていて、背筋がピンと伸びるような、静寂と気品に満ちた、素晴らしい場所です。

「山里茶席」の中にも入らせていただきました。
ここで茶をふるまいながら、当時、どんな大事が話されていたのでしょうか。
思いをめぐらせると、故人の声が聞こえてくるような気がしました。

さらに奥へ進み、正門をくぐると、「泥仏堂(でいぶつどう)」という建物があり、その中には、川喜田半泥子が留守の際の自身の代わりとして自ら作った陶像が、中央に鎮座しています。
首が取れる(まわる)ようになっていて、あまり好きじゃない客人がきたときは、顔を横に向けておくのだそうです(笑)。

ここでは、実際に商品も販売されています。
古い蔵を改装して作った店舗スペースの入口のタイルがなんともいい感じでした。
家を建てるとき、玄関へ続くアプローチはこれにしたいなあ。

三重県の奥深さに、また触れたような、そんな体験でした。
コメント一覧
コメント投稿

名前

URL

メッセージ