足

長くもないし、スマートでもないし、ごつごつしてるし、キュートでもない僕の足。
だけど、43年間、文句も言わずに僕を支えて続けてくれている、健気な僕の足。
そう考えると、なんだかすごく愛おしく感じる。
いろんな場所へ連れていってくれたし、いろんな景色を見せてくれた。
3歳の時に大やけどを負って、1年半の入院生活の間、何度も手術をして、当時の最新医療をもってしても治癒できず、左足の切断を余儀なくされたけど、母親が泣きながら何度も大学病院の先生にお願いしてくれて、大きな傷跡は残ったけど、なんとか切断はまのがれた。
でも一生車椅子になることだけは覚悟してくださいと何度も念を押されたけど、論文に掲載されるほど、奇跡的に自然に回復した。
小学生の時、10メートルの崖から落ちたときも、この足がすべての犠牲を背負ってくれた。
中学生の時、陸上競技で全国ランキング1位になれたのも、この足のおかげ。
高校生の時、彼女を自転車のうしろに乗せて、心臓破りの坂を一気に駆け上り、すごーいと言わせることができたのも、この足のおかげ。
そして今、ソファーで寝てしまった長女をおんぶして2階へ運んでる時も、風呂上がりの次女をバスタオルを持って追いかけてる時も、この足は文句も言わず、僕を支えてくれている。
足を失わない限り、普段の生活で自分の足に感謝する機会はそうそうあるもんじゃない。
だからたまには、お礼を言ってあげないとね。
43年間、ありがとう。
そして、この先何十年、どうぞよろしく。
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