DESIGNED BY CHILDREN





新しくスタートするプロジェクトのお知らせです。

僕らデザイナーに求められるものは、「人と違った視点で物事をみることができる」こと。
打つ手がないと諦められていた商品や企業や地方が抱える問題や課題に対して、世界中のデザイナーが、これまでにも多くの新しい解決策を生み出してきました。
そんなデザイナーや都会に暮らす人々は、「田舎は宝の宝庫だ」とよく言います。
ですが、田舎の子ども達はデザイナーではありません。
「何もない場所」に生まれ、多くの場合、それを疑うことなく育ちます。
でも、田舎は「何もない場所」では決してありません。
田舎を離れ、都会で暮らしたことのある人にはそれがよくわかると言います。
でも本当は、そこに居ながらにして、その宝に気づくことができたら、どんなにいいでしょう。

ならば、もしも子ども達が、「デザイン思考」や「デザイナーの視点」を身につけることができたら、それに気づけるのではないか。
見慣れているはずの景色が違ったように見えるのではないか。
地方の高齢化や若者離れ、空き家の問題や遊休農地といった問題や課題にも、そこに暮らす人達が中心となって、解決に取り組むことがもっとできるのではないか。
そしたらもっと、自分が生まれたこの場所を、大好きになれるんじゃないだろうか。

そんな思いから、僕は新しいプロジェクト「DESIGNED BY CHILDREN~デザインを手に入れたコドモたち~」を立ち上げました。
このプロジェクトは、5人のデザイナーが集まり、デザイナーに必要不可欠な要素からそれぞれひとつのテーマを選んで、それを学習するための5つのカリキュラムを作成し、4ヶ月間にわたって小学校の子ども達に学んでもらうためのプロジェクトです。

まず最初に、子ども達を6つのチームに分け、自分達が暮らす地域の問題や課題を与え、その解決策を自由に考えてもらい、その後、5つのカリキュラムを学んだあとに、もう一度、最初と同じ問題や課題の解決策に取り組んでもらいます。
この5つのカリキュラムを学ぶ前と後では、思考や視点がどのように変化するか、考えたアイデアに変化は生まれたか、デザイン思考やデザイナーの視点を手にいれることができたかどうか、それを考察し、最終的に、「解決のアイデア」=「子ども達が考えたデザイン」として、発表します。

このプロジェクトの特徴は、デザイナー本人が教えるのではなく、実際の授業は担任の先生に行っていただくことです。
各デザイナーに対する、カリキュラム作成の必須条件のひとつとして、小学生が理解できる内容であり、かつ、デザイナーでなければ教えられないカリキュラムはNG、としました。
それは、全国どこでも、学校の先生や親御さんでも教えることができる内容を目指しているから。
デザイナーにとってもかなり難しいチャレンジでしたが、子ども達がどのように変化していくのか、それを見るのがとても楽しみです。

子ども達もやがて大人になります。
彼ら彼女らが大人になった時、デザインを理解した行政マンや、デザイナーの目を持っている経営者がもっと増えたら、まちづくりは、どんな風に変化していくでしょう。
そう考えると、なんだかワクワクしてきませんか?
そこに暮らす子ども達自身が、自分の町の問題や課題を「デザイン」する。
そうしたらきっと、もっとこの町を、大好きになってくれるのではないか、それがこのプロジェクトの目的であり、僕らデザイナーの願いです。

そんな「DESIGNED BY CHILDREN~デザインを手に入れたコドモたち~」の第1回目の授業が、来週9月29日(火)に、三重県多気町立勢和小学校でいよいよスタートします。
ここから4ヶ月間、勢和小学校の子ども達がどのように変化していくか、その様子も定期的に皆さんにもご報告させていただきます。

<プロジェクトメンバー>
丸川竜也(株式会社イストグラフ/丸川商店)
塚本太朗(有限会社リドルデザインバンク/MARKTE)
馬渕晃(アキラマブチデザイン)
古庄良匡(古庄デザイン事務所/株式会社小鳥来)
宇南山加子(株式会社SyuRo)
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