ヴィンテージ松阪木綿



松阪木綿は、天然の藍で染める本藍染の織物なので、当然、経年変化(色落ち)していきます。
日焼けや蛍光灯の光をあびても色焼けします。なので、サンプルで展示してある商品とストックしてる在庫の商品では、色が異なることもあったりします。

委託での販売はしていませんが、何年か前までは、1~2カ所は委託販売もありました。
その時も、数ヶ月経ったあとに商品が返されてきて、すでに完全に色あせしてるので商売物にはならず、ハギレにしてプライベートなものを作ったこともありました。

ですが、その色落ちこそが、最大の魅力なのかも、と思わせてくれるほど、年々と色あせ、それに比例して愛着が増し、世界にふたつとない松阪木綿が創られていきます。
もうすぐ発売から10年を迎える、丸川商店の最初の商品である、10年日記帳の日事記(ひじき)も、僕が使っているものはいい感じで色あせてきてます。
袋物もがま口財布もいい感じの状態です。
東京スタッフが使っている百人帳なんて、すんごくいい感じの状態です。

これまでの常識でいけば、色あせた松阪木綿は売り物にはなりません。
新品は新品の色の状態でなければならないわけです。
でも、僕はずっと思っていました。
この色落ちバージョンが欲しいと思う人がいるのではないか。
いくら色落ちしても、丈夫な松阪木綿は、糸がほつれたりすることは滅多にありません。
物としてはまだまだ使えるのに、もったいないなあと。
最初は、サンプル品として使っていたものを安くして売ろうかと考えたこともありましたが、それはやらないほうがいいと判断してやめました。

そういうわけで、長年の想いを形にすべく、「ヴィンテージ松阪木綿」を商品化できないかと思い、昨年から動き出しています。
あらかじめ、ある程度、色を落とした状態で販売する予定。
うまく行くかどうかはわかりませんが、とにかくやってみます。
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