短い言葉

やたらと横文字を並べてわざわざ難しく言う人っています。
学者タイプ、というのでしょうか。
僕のデザイン教室でも、子ども達に「要約」の大切さやテクニックを教えています。
つまりはこういうこと、という風に、できる限り短い言葉で表現することは、デザインの視点を通して、モノゴトの本質を見極めるために、とても大切なことです。
アインシュタインさんは、「もし6歳の子に説明できないのであれば、それは自分でも理解できていないということである」とか、「簡にして要の説明ができないのは、十分に理解できていないからだ」と言っています。
ドイツの画家 ハンス・ホフマンさんも、「簡素化というのは、不要なものを削り、必要なものの言葉が聞こえるようにすることだ」と言ってます。
スティーブ・ジョブズさんも、ディーター・ラムスさんも、みんな同じようなことを言ってます。
そういえば昔、18年くらい前に東京で、マンツーマンのパソコンスクールを経営していたことがあります。
初心者にパソコンをどう説明するか、心がけたことは、パソコンの「すごさ」ではなく、パソコンがいかに「友達」としてすごく身近な存在であるかを知ってもらうことでした。
パソコンは敵じゃないし、噛みついたりしないし、やっつける相手でもない。
デジタルなことはアナログで説明する。
デスクトップ画面をダンボールで再現した。
CPUは脳で、メモリは机の広さで、ハードディスクは引き出しで、デスクトップは机の上。
机のうえに引き出しからノートを取り出す。
そこに落書きをして遊んだ。
次は引き出しから会社の書類を取り出した。
ノートの上に置いたから、ノートが見えなくなった。
さて、ノートの落書きに戻るにはどうすればいいと思いますか?と問いかけた。
生徒さん(60代女性)はまよわず会社の書類を横にずらした。
そうして次から次へと引き出しから色々なものを机のうえに取り出した。
あっと言う間に机の上がいっぱいになった。
はてさて、ここに何があったかよくわからなくなってしまった。
どうしましょうか?とまた問いかけた。
生徒さんは、机の端に、出した書類の名前を書いたポストイットを貼っていけばいいのでは、と言った。
それこそまさしく、タスクバーだ。
インターネットもプロバイダもメールもチャットもレンタルサーバーも、ウーバーだってビットコインだってブロックチェーンだって、全部アナログで説明できる。
ピクトグラムを世に知らしめたのは日本だ。
6歳の子にだって、そこがトイレであることがすぐに理解できる。
ロゴマークは、ピクトグラムに理念や哲学のふりかけをふりかけたもの。
シンプルは強い。
シンプルは色褪せない。
今の日本の車のデザインとは、対極の存在。
今の日本の車のデザインは、やたらと横文字を並べてわざわざ難しく言う人に似ている。
難しく言うことは誰にでもできること。
いかにシンプルにできるか、それがデザインであり、醍醐味だと思う。
で、いつも文章が長くて、今日もまた長くて、全然短い言葉で表現できてない僕はどうなんだ?って話。
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